「食育栄養アドバイザー」という名前の資格は複数の団体が別々に発行している。この記事で扱うのは、そのなかでもNPO法人日本統合医学協会が認定する食育栄養アドバイザーである。同じ名称でも一般社団法人日本技能開発協会(JSADA)版やラーキャリ版とは、料金も試験のやり方も違う。読者が別団体の資格と取り違えないよう、まず発行団体を確認しておきたい。
日本統合医学協会版は民間資格で、講座の受講から修了試験の受験までがオンラインで完結する。試験だけを単体で受ける制度ではなく、協会のオンライン講座を受講し、修了試験に合格して取得する形式だ。学ぶ範囲は食育、栄養学の基礎、ライフステージに応じた栄養と食事、栄養バランス、目的別の食べ方、生活習慣病、栄養素とそのはたらきまで幅広い。乳幼児から高齢者まで、日常の食事に密着した知識を扱う。
メリット・デメリット
メリットは次のとおり。
- オンラインで完結する。 学習も修了試験も在宅で進められ、通学の必要がない。
- 級の区分がない。 1級・2級のような段階分けがなく、この資格ひとつを取ることに集中できる。
- 受験料・資格申請料が受講料に含まれる。 講座を申し込めば、修了試験や資格申請のために別途費用を積み増す必要が基本的にない。
- 食育を健康管理の視点で学べる。 発行元の日本統合医学協会はセルフメディケーション(自己健康管理)を軸とする統合医療系のNPOで、食を医療・健康の観点から捉える点が一般的な食育系資格との違いになる。
デメリットは、判断材料の一部が公式に公表されていない点だ。修了試験の合格基準(合格ライン)と合格率は公式ページに明記がなく、第三者の情報でも日本統合医学協会版の数値は確認できなかった。受験資格の明文規定も公式ページからは読み取れない(講座受講が前提)。これらは申し込み前に公式サイトで確認してほしい。あわせて、同名の別団体資格と混同しやすいことも弱点で、名称だけで比較すると内容がかみ合わない。
料金・期間
公式で確認できた講座料金は次のとおり。
- 一般受講料: 39,600円(税込43,560円)
- モニター受講料: 19,800円(税込21,780円)
受講料には教材費・資格申請料・消費税が含まれ、受験料も受講料に含まれる。モニター価格は一般価格のおよそ半額だが、適用の条件や期間は時期によって変わりうるため、公式サイトで確認してほしい。
学習期間は受講・受験期間が最大3ヶ月で、学習の目安は1〜3ヶ月。申し込みから教材の到着、オンライン講座での学習、修了試験までを、この期間内に自分のペースで進める。
向いている人
- 成長期の子どもに合わせた食事や食習慣を学びたい人
- 健康長寿のために何をどう食べればよいかを知りたい人
- 栄養バランスまで考えた食事を家庭で作りたい人
- 病院・福祉施設・学校・料理教室など、健康や食に関わる仕事で基礎知識を持っておきたい人
管理栄養士のような国家資格と違い、専門的なバックグラウンドがなくても始められる位置づけだ。仕事や家事の合間に在宅で学びたい社会人、初学者に向く。
申し込み
日本統合医学協会版の食育栄養アドバイザーは、講座の受講から修了試験までがオンラインで完結し、受験料・資格申請料が受講料に含まれる点が使いやすい。学ぶ範囲もライフステージ別の栄養から生活習慣病までそろっており、日常の食事に生かしやすい。同名の別団体資格と取り違えないよう、申し込みは公式の講座ページから進めてほしい。